昨今では新卒の退職代行利用者が大幅に増えていることが話題になっています。
ある業者では年々増え続け、今年では昨年の2倍以上もの利用者が殺到したとのことで、石の上にも三年・・・といった、最低でも入社したら3年間は頑張るべきだという考えも変わってきています。
新卒者に退職代行で辞める人が増えた背景には、入社する前に聞いていた条件と話が違っていたり、我慢して嫌な職場にいる時間が無駄という考えが広まって転職が当たり前の時代になったことがあると考えられています。
一番多い理由としては、「最初に聞いていた条件と違った」というもので、これには労働条件のほか、パワハラ等も含まれており、ストレスや体調不良によって緊急的に退職代行を利用して辞めるケースが多くあります。
本当に条件が全然違っていたとするならば、企業側の法律違反に当たる可能性も出てきます。
労働基準法では、事前提示された労働条件が実際と異なる場合、即時に労働契約を解除出来るとされています。
つまり、新卒であっても即日退職を提示しても法律上問題はありません。
残業代が支払われなかったり、休日出勤を強制されたり、休憩時間を与えずに研修させたりといった事があるならば、長く続けても改善されることは無いのですぐに辞めた方が身のためです。
また、これだけハラスメントに厳しい時代に、新卒者相手にパワハラを繰り返しているような悪質な企業では、業務に必要なスキルが身につかないだけでなく、その後大きなストレスがかかり、心身に不調をきたすことも考えられます。
退職代行を利用して一刻も早く離れた方が良いでしょう。
最近は中途採用の枠も多く、退職してもまた転職活動すれば次の職場が見つかりやすい環境になってきています。
特に若い世代の方々は、効率化を重視した考えを持っている方が多く、ストレスを抱えて一つの職場にしがみつくといった事を無駄だと考え、嫌だと思ったらすぐに次へと行きたいという思いが強い傾向にあります。
これは景気の悪さも影響し、終身雇用が当たり前ではなくなってきた時代であるからこそ、生まれた価値観とも考えられますね。
新卒だからこそ、すぐに辞めた方が転職も有利に働きます。
自分にとって未来の無い職場に無駄な時間を省くのは勿体ないです。
無理矢理な引き止めをしたり、「研修料を返せ!」と言ってくるような職場は、退職代行を利用してサクッと辞めてしまいましょう。