「退職代行を利用すると仕事の辞め癖がついてしまうのでは?」という声がネット上にありますが、その理由はやはり精神的負担が少なくて楽な点だと言われています。
退職はなかなか言い出しにくいもので、あらゆる理由からその決心がつかずに退職代行を依頼することを決めた方は多いでしょう。
そこで退職代行を使うことにより、退職を思い立った時にすぐに業者に依頼し、その後は一切会社の人と話したり出社したりすることなく仕事を辞められますので、一番ネックだった“自分から退職の意向を示す”部分が無くなります。
それによって「仕事を辞めるのは簡単」だという思考になり、退職を繰り返してしまうようになるのでは?という懸念からくるものですね。
しかし結論として、多くの利用者が「それはないだろう。」と答えています。
元々仕事に対して辞め癖のある人が、退職代行を利用することでこれまで以上に退職に対するハードルが下がり、簡単に辞められると味をしめてしまうというパターンは考えられますが、多くの方は悩みに悩んで苦渋の決断で退職代行を利用されています。
そういった方々が何度も同じことを繰り返す可能性はかなり低いと思われますし、実際に退職代行を利用した方も、自分の経歴において「退職する」という行為を重く受け止めていると仰っています。
それに退職代行を依頼するにはお金がかかります。
相場で30,000円~50,000円と、決して安いとは言えない依頼料を支払います。
自分から言えばタダで済むものを、代行してもらうためだけに使うわけですから、その決断には勇気が要りますし、何度も気軽には利用できないと言われています。
そうまでしても退職したいと思うほどの会社にいるという状況から、最終的に利用することになったわけですから、また同じような問題のある職場に出会ってしまう可能性は低いのではないでしょうか。
ただ、今後同じように職場のミスマッチを繰り返さないためにも、“今回なぜ退職代行を使って辞める状況になったのか”ということを、冷静に省みる必要があるかもしれません。
短期間に転職を何度も繰り返すことは経歴に残ってしまい、転職活動に支障をきたすことも考えられます。
退職代行を利用することで出来た時間的・精神的な余裕は、将来的なビジョンや現状の反省点などを考える時間にも充て、次は代行に頼ることが無いような理想の職場を見つけてください。