代行業者が退職を伝えて退職が決まった際に、通常は職場に残してあった私物は郵送してもらえます。
自ら職場へ取りに行くという事はありません。
オプションを付けることで、代行業者が代わりに受け取ったりすることはありますが、基本的には郵送で対応してもらうことが多いでしょう。
業者から打ち合わせの際に私物が置きっぱなしであるかどうか確認されることもありますが、一応、自分からも私物の返却について会社に伝えてほしいという希望を話しておくと良いでしょう。
荷物を受け取る時の注意点ですが、着払いで送られてくることも多いので、その時に支払いが出来るように現金の準備をしておくことをお勧めします。
また、送り先の住所ですが、一人暮らしの方で退職後に引越しの予定があって新しい住所やご実家へ送ってほしい場合は、そのことを会社側に伝えないと把握している現住所で送られてきてしまうため、忘れずに業者から伝えてもらいましょう。
そして、自ら取りに行けるわけではないので、ピックアップは会社にお任せすることになってしまいますが、置き場所や私物の特徴などを細かく伝えておかないと、返却し忘れてしまうことがあるかもしれません。
忘れ防止の為に、退職を決意したら私物はロッカーや引き出しの1段目など、なるべく一カ所にまとめて置いた方が良いでしょう。
それに伴い、荷物が多ければ多いほど、職場の方の目に触れたり整理される機会が増えるため、物を壊されたり失くされたりする可能性も高まりますので、見られたくない物は先に処分するか、毎回持ち帰ることをお勧めします。
私物の受け取りと同時に会社からの貸与物も送ることになりますが、貸与物としては「健康保険被保険者証・社員証やIDカード・社章・制服・データの入ったUSB等・社用携帯やパソコン・名刺」などがあります。
制服はクリーニングして返すのがマナーですので、退職代行が開始されたら早めにクリーニングに出しておきましょう。
送り方に関しては指定があった場合にはそれに従って行いますが、何もなければ追跡が残る形で送るのが良いと思います。
特に保険証やデータに関しては、簡易書留ならば発送と受け取りの記録がされる点や補償がついているという点から、貴重品に向いているのでお勧めです。
万が一、面倒になってしまって貸与物の返却を怠ったり無視してしまうと、横領罪として違反行為になってしまいますので、必ず全て返却するようにしましょう。
双方が荷物を送り合って、確認が取れた後やっと退職が完了となります。