退職代行の利用者を年代別に見てみると、やはり若年層(20~30代)が1番多いです。
新しいキャリアへの挑戦や自分に合った職場を求めたいという希望があり、転職市場においても需要が多い年代だからでしょう。
特に職場の環境や人間関係の悩みなどが主な退職理由として挙げられ、新卒してすぐに判断する方と、数年我慢したけれどやはり転職しかないと判断する方とで分かれます。
退職代行を利用することで、迅速な対応と心理的負担を減らすことを求めている方々が多いです。
利用者数は年々増加していることが明らかになっていて、退職代行サービスの知名度もこの層が1番高いです。
次に多いのが中年層(40~50代)で、家庭の事情(転勤の回避や親の介護)や自分の健康問題が退職理由として挙げられます。
特に役職についている方々も多い世代で、職場での責任が重くなっているため、退職を伝えること自体がなかなか大きなストレスとなるようです。
何度も引き止められた経験がある方も多く、退職代行ならばそういったことを全て回避できるのでメリットを感じるようです。
実力や社会人経験も豊富なので、管理職候補として転職を目指す方が多いです。
そして、最も少ない高年層(60代以上)ですが、退職理由としては、定年退職や再雇用の希望、家族の介護などが挙げられます。
長年勤めた職場から退職しようとする方が多く、それが心理的にも大きな変化を伴うこともあり、また退職金を巡るトラブルも多いことから代行業者を頼りたいと考えるそうです。
年齢が上がるにつれて、確かに利用者の割合は減っていきます。
しかし、世間の想像ではほとんど若い20代の方しか利用しないと思われがちですが、実際は約3人に1人は30代以上の方なのです。
40代が利用するのは恥ずかしい・・・、若者だけが許される退職方法だ・・・と思う必要はありません。
どの年代であっても、退職手続きの煩わしさを解消でき、労働者の権利を行使できるのは魅力だと思います。
今の時代は終身雇用が無くなりつつあり、転職も当たり前になっていますので、ますます年齢による差は少なくなっていくと予想されます。
代行サービスは進化し続け、年代ごとに異なる退職理由やニーズに対応しているので、これからはさらに幅広い世代からの支持を集めていくことでしょう。